「飛行機とヘリコプターには・・・。」
「どんな違いがあるの?」
大空に飛び立つ飛行機、そしてヘリコプター。
この両者の違いについて、見ていこうと思います。
まずは、飛行機とヘリコプターはどの様にして空中に浮き上がるのか?
その違いを解説します。
空気よりも軽くなる、という方法で空に浮き上がる気球とは違って、空気より断然に重い飛行機やヘリコプター。
どうやって、空中に浮き上がることが出来るのでしょうか?
後半では、飛行機とヘリコプターの適性の違いについてお話します。
それでは、早速見ていきましょう。
飛行機とヘリコプターの違い!どうやって浮き上がるの?
「羽をパタパタさせなくても、空を飛べるの?」
飛行機とヘリコプターの違いを揚力(ようりょく・浮き上がる力)の面で解説します。
飛行機の揚力
飛行機には、翼の下に強力なジェットエンジンが付いています。
このエンジンは、自身の内部の羽を回します。
すると、後ろに吹き出した空気の力で飛行機が前に進むのです。
それでは、飛行機はどうして上に浮き上がることが出来るのでしょうか。
飛行機の浮き上がる力は、翼が持っています。
飛行機の、翼の下の部分は真っすぐです。
しかし、翼の上の部分は丸く膨らんだ形です。
その膨らんだ形の影響で、翼の上を通る空気は、下を通る空気よりも早く流れます。
真っすぐ進むよりも、曲がって進んだ方が距離が長いからです。
早く進む翼の上の空気は、薄くて軽い空気に。
逆に、翼の下の部分は重くて濃い空気になっています。
濃度が濃くて、気圧が高くなった翼の下の空気は、薄い空気に向かって膨らんでいきます。
その力によって、翼は下から上に押し上げられるのです。
これが、飛行機を浮き上がらせる力、揚力なのです。
ヘリコプターの揚力は?
「それじゃあ、ヘリコプターの方は?」
ヘリコプターを上に持ち上げる揚力は、ヘリコプター上部の羽が生み出しています。
ブレードと呼ばれこの羽は、竹とんぼのように回転します。
下の図を見ると、竹とんぼの左右の羽には角度がついています。
ヘリコプターの揚力は、上図の竹とんぼと同じように、回転する羽の部分が生み出しています。
羽の部分の角度が急になると、ヘリコプターを持ち上げる力が大きくなります。
実は、ヘリコプターの羽は、飛行機の翼と同じように上側が膨らんでいます。
対して、下側は真っ平らです。
ヘリコプターの羽には、飛行機の翼と同じ揚力があるのです。
そのため、回転する羽の下側には濃い空気、上には薄い空気が発生。
ヘリコプターを上に押し上げる力が生まれているのです。
ちなみに、竹とんぼの羽にも、上側に膨らみを付ける事で、揚力がプラスされます。
飛行機とヘリコプターの違い!適性は?
飛行機とヘリコプターの違い。
後半は、それぞれの適性について見ていきましょう。
飛行機の適性
「今度の大型連休、旅行に行きたいな!」
飛行機は、長い移動が可能です。
さらに、飛行機はスピードの速さにも優れています。
そのため、飛行機は旅客機という目的で使われる、という適性を持っています。
飛行機には、ヘリコプターよりも多くの乗客が搭乗可能です。
ジェット旅客機には、800人以上の乗客が乗れる巨大なものが誕生しています。
ジェット旅客機の速さは、時速850km位。
音速(音の速さ)の8割ものスピードです。
遠くまで速いスピードで到着してくれるので、海外への旅行には、本当に便利です。
ジェット機の発着には、最低でも1500mの滑走路が必要です。
この長さ、大型のジェット機になると3000m以上、離陸速度も新幹線ぐらいの時速300km程度が求められるのです。
ヘリコプターの適性は?
ヘリコプターの適性です。
時速300km程度のスピードの、ヘリコプター。
スピードや乗客数では飛行機にかないません。
しかし!
ヘリコプターは自由に動き回れる、という大きなメリットを持っています。
前後左右、上下移動、さらに空中でストップもできるんですね。
発着の場所も、非常にコンパクトで済みます。
ビルの屋上にヘリポートがある位です。
災害時、孤立した地区に救援物資を届けるヘリコプターは印象深いです。
ドクターヘリと呼ばれる医師が乗ったヘリコプターも、救命に大きな力を発揮してくれています。
ヘリコプターは、複雑な地形の私達の国を守ってくれる存在です。
ヘリコプターは、遊びにも活躍します。
夜景を空から楽しむ、ヘリコプタークルージング。
大都市のキラキラした街を空から眺める、ロマンチックな気分が味わえます。
昼のヘリコプターだって負けていません。
例えば雄大な山脈を望む、大展望のパノラマ!
観光名所を一周するプランも、捨てきれません。