「ドングリと栗って・・・。」
「どんな違いがあるのかな?」
じつは、どんぐりと栗の違いは、ありません。
どんぐりとは、ブナ科の樹木の果実の事です。
栗の木はブナ科の木で、栗の実もどんぐりの一種なのです。
栗の自生種には、小さな果実(どんぐり)がつきます。
私達の知る栗の実は、大きな果実が付くものが選別されてきた結果なんですね。
・・・。
それでも、どんぐりはどんぐり。
栗は栗。
違いを知りたい気持ちが残ります。
そこで、この記事ではどんぐりを大きく4つの種類に分けてみようと思います。
その種類ごとの違いを、栗も含めて紹介します。
- これぞどんぐり!という形のもの
- ヒゲがモジャモジャのどんぐり
- カラに包まれたどんぐり
- 栗というどんぐり
といった4種類です。
どんぐりと栗!違いは無い
どんぐりの一種である栗。
よって両者の違いはないものの、どんぐりの形の違いをみていきましょう。
これぞどんぐり!という形のもの
普通にイメージしやすいどんぐりの形をしたものから紹介します。
下の写真は、ブナ科の「マテバシイ」という木のどんぐりです。
私達がどんぐり、と聞いて頭に浮かぶ形状の果実ですね。
![](https://lets-go-adventure.com/wp-content/uploads/2019/08/c9015c89ffab6a048561fa5230dbf914_m-compressor.jpg)
上の写真の、どんぐりの下の部分。
帽子の形をした部分は、殻斗(かくと)と呼ばれます。
殻は、表面をおおう、硬いカラの意味です。
このマテバシイは丈夫な木で、さらに虫があまり寄ってきません。
しかも、この木は1年中、葉が緑。
強くて見栄えが良いマテバシイは、公園や街路樹に使われる様になりました。
お寺や神社の境内にも見られます。
髭のどんぐり
どんぐりの下の帽子、殻斗(かくと)の部分が髭(ひげ)がモジャモジャという形のものもあります。
下の写真は、「クヌギ」のどんぐりです。
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クヌギの木には、甘〜い蜜が出るので昆虫が沢山やって来ます。
「カシワ」の木にも、こんなモジャモジャした殻斗のどんぐりが実ります。
殻に包まれたどんぐり
どんぐり全体が殻斗で包まれたどんぐり。
それを実らせるのが、「シイ」の木です。
シイの木も、ブナ科なんですね。
そのどんぐりはシイの実と呼ばれて親しまれています。
下の写真に、果実の部分、外側の殻斗が写っています。
![](https://lets-go-adventure.com/wp-content/uploads/2019/08/f637763ce398ea79f569e0dbc7536812_l-compressor.jpg)
このどんぐりは生でも食べられますが、最もポピュラーなのは、軽く煎って食べるスタイルです。
栗というどんぐり
ここまで紹介したどんぐりと栗の違いは、何と言っても殻斗の部分です。
栗を包む殻斗は、牡蠣(カキ)の様なトゲトゲになっているのです。
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栗をはじめとして、どんぐりは縄文時代から食料として食べられていました。
最後の章では、食料としてのどんぐりについてお話します。
どんぐりと栗!縄文時代からの食料
どんぐりの木(ブナ科の木)は、温帯を中心とした暖かい場所の樹木です。
その地域の森林で、重要な役割を担っています。
それは、森の生き物たちへの食料の供給です。
どんぐりは、沢山のでんぷんを含んでいるのです。
人間とどんぐり
人間にとっても、どんぐりはかつて、重要な食料源でした。
人々は、どんぐりを渋抜きをして食料にしていました。
渋みのないどんぐりは、生でも食べられます。
飢饉の年も、皆に栄養を与えてくれました。
縄文時代のどんぐり
どんぐりと人間との歴史は、縄文時代にまで遡ります。
縄文時代の遺跡の研究で、その時代に既にどんぐりの栽培がされていた事が明らかになっています。
どんぐりの貯蔵庫もあった、ということです。
栗の生産日本一は、茨城県だそうです。
その茨城県のなかでも、笠間市はブランド栗を作っています。
栗のシーズンになったら、この笠間市まで足を伸ばしてみたいです。
栗づくしの旅です。