「カメレオンの色・・・。」
「変わる仕組みって、どうなってる?」
カメレオンの色は、どんどん変わります。
その仕組は、一体どうなっているのでしょうか。
また、そもそもカメレオンは、なぜ色を変化させるのか。
そんなお話です。
ざっくりと言うと、カメレオンの体は3種類の色素細胞で色が変化します。
さらに、カメレオンが色を変える理由は、2つ。体温調整と感情表現です。
それでは、そのカメレオンの変色の仕組みや理由について、少し掘り下げてみていきましょう。
- 色が変わるのは皮
- 色を変える色素細胞
- カメレオンの色といろいろな感情
といった話題を軸に、解説していきます。
カメレオンの色!変わる仕組みは?
カメレオンが、色を変化させる仕組みです。
カメレオンは体に、色素細胞を持っています。
色が変わるのは皮
自分の体に色素細胞を持っている、カメレオン。
その色素細胞は皮の中にあります。
カメレオンの皮は、一番外側が表皮と呼ばれています。
しかし、その表皮には、色素細胞はありません。
色素細胞があるのは表皮の内側、真皮と呼ばれる部分です。
真皮は3層に分かれ、その3層それぞれに違う色素細胞が備わっています。
カメレオンが自分の体の色を変える仕組みは、これらの3種類の色素細胞を使ったものでした。
色を変える色素細胞は絵の具みたい
3層の真皮のなかで、一番外側の層には、黄色系の色素細胞があります。
カメレオンは、この黄色系の色素細胞を使い、オレンジ色や赤という色にも、体色を変えることが出来るのです。
カメレオンは、真皮の真ん中の層に青色や銀色の色を作りだす色素細胞を持っています。
例えば、真ん中の層で青色を発色。
加えて、一番外側の層で黄色を発色したら、どうなるでしょう。
すると、カメレオンの体は青色+黄色で緑色になるんですね。
まるで、絵の具を混ぜ合わせた様です。
真皮の一番下にある色素細胞は、黒色を発色することが出来るものです。
カメレオンが自分の体を黒くしたい時には、この色素細胞を働かせます。
色素を広げて色が変化!
「カメレオンの発色方法は?」
発色したくない時、カメレオンは色素を色素細胞のなかで小さく固めてしまいます。
「さあ、発色するぞ!」
という時は、その色素を細胞の中で広げれば良いのです。
カメレオンは変色するために、いろいろな仕組みを持っていたんですね。
ここまでは、カメレオンの変色の仕組みのお話でした。
次は、カメレオンが変色する理由について見てみましょう。
カメレオン!どうして色が変わるの?
「カメレオンって、なぜ自分の色を変えるの?」
カメレオンが色を変える理由は2つあります。
それは、感情表現。
そして体温調整という目的です。
カメレオンの色といろいろな感情
カメレオンは、自分の感情を表すために体の色を変えます。
具体的に解説します。
カメレオンが薄い色なら、それはおびえている状態です。
例えば薄い緑だったりクリーム色なら、「怖い・・・」と、カメレオンは恐怖を感じています。
今度はカメレオンが濃い色の時。
それは怒っている状態です。
例えば、カメレオンは真っ赤になって怒ります。
人間と同じなんですね。
カメレオンの繁殖期。
その時カメレオンの体色は赤っぽくなります。
これも人間と似ている気がします。
カメレオンも異性にドキドキしているのでしょうか。
カメレオンの色と体温
カメレオンが色を変える、もう一つの理由。
それは、体温を適温に保つという目的です。
明るい場所で太陽の熱を吸収すると、体温が上がり過ぎてしまいます。
その時カメレオンは、明るい色になります。
明るい色は光を反射。
熱の吸収を防いでくれるのです。
逆に、カメレオンは体温を上げたい時に暗い色に変わります。
暗い色は、熱を吸収する色です。
そのため、太陽の熱を受けにくい暗い場所では、カメレオンは暗い色に変わるのです。