「木星の表面は、どうなっているの?」
木星の表面の様子は、一体どうなっているのでしょうか。
まず、この木星は巨大なガス惑星と呼ばれています。
木星の大半はガスでできています。
中心部の核は岩石でできている、というのが一般的ですが・・・。
その核でさえも「ガスでできている」という説もあります。
今回は、そんな木星の表面の様子を見ていこうと思います。
- 木星の表面の様子は?温度は?
- 木星の表面は雲!
- 表面の雲が対流!
という順でサクサクお話します。
木星の表面の様子は?温度は?
「木星の縞(しま)模様って、雲だったの!?」
木星の表面には、特徴的な縞模様がありますね。
茶色っぽい縞模様が印象的です。
その縞模様、じつは木星の表面を覆う雲なんです。
つまり、木星の表面の様子は雲に覆われているという状態なのです。
そのため、私達が木星を地球から観測すると、木星の雲を見ていることに。
アンモニアの雲
地球の雲は、水でできています。
ところが。木星の場合はアンモニアがメイン成分の雲です。
木星の温度は?
木星の温度は表面で、マイナス108度程度。雲の一番上の温度です。
ちなみに、中心部の温度は約2万度と言われています。
木星の表面は雲!
木星表面の雲は、いくつかの層に分かれています。
上の層から順に、白い雲、茶色の雲、白い雲という順番になっています。
それぞれの雲の成分は、
- アンモニアの氷の雲(白い色)
- アンモニア+メタンなどの化合物の雲(茶色)
- 水が中心の雲(白い色)
となってます。
上の層はアンモニアが中心の雲で、一番下の雲の層は水が主体になっているのです。
表面の雲が対流!
この木星の雲。
上層部の①アンモニアの氷と②アンモニア+メタン等の化合物の雲とが、上下にグルグルと対流します。
雲が対流!
②の雲は、上昇気流で上に浮かんでいきます。
浮かんで冷えたアンモニアは、白い氷になります。
茶色だった雲は、①の白い氷の雲に。
上昇して出来あがった白い氷の雲は、次は下降して茶色い雲に戻っていくのです。
対流しない部分もある
木星の雲には、対流していない部分もあります。
その部分には①の白い氷の雲は無いんですね。
②の茶色い雲があるだけ。
そのため、木星の表面を観測すると、茶色の雲と白い雲が混じって見えるのです。