「金星の表面って、どんな感じなの?」
金星の表面の様子はズバリ!
火山だらけという状態です。
さっそく、金星の表面について見ていきましょう。
- 金星!表面の様子は火山の天体
- 金星表面のクレーターは新しい
- 金星表面のコロナとは?
という順でお話を進めていこうと思います。
金星!表面の様子は火山の天体
金星の表面の様子は、火山ばかり。
金星は、太陽系の中で一番火山が多い惑星なのです。
金星の表面は火山だらけ
金星の火山の数は、なんと1600以上!
3億年前から5億年前の金星には、大規模な火山活動がありました。
金星の地表は、その活動の時期に、火山が吐き出す溶岩よって作られました。
おびただしい量の溶岩によって、金星の表面は埋め尽くされたのです。
地球と同じように、46億年程度の歴史を持っているであろう、金星。
その歴史のなかでは、火山活動の時期はけっこう最近と言っても良いかもしれません。
地球で魚が生まれ、植物が陸地に進出しだした頃。
そんな時期に、金星では火山が大暴れしていたのです。
金星の火山は休火山?
現在の金星の火山。
休火山(きゅうかざん)かといえば、そうでも無いようです。
金星の表面では今も火山が活動している、というのが通説のようです。
「どうして、そんな事が分かるの?」
金星の火山が活動している・・・。
それを裏付けるものが、金星の大気中にありました。
金星の大気中では、二酸化硫黄の濃度が変化しているんですね。
二酸化硫黄は、火山から放出されるガスです。
このガスの数値の変動が、火山の噴火の証拠と考えられているのです。
金星の表面はなだらか
金星の表面の構成は、平地が6割を占めています。
- 平地・・・60%
- 低地・・・27%
という構成です。
溶岩が低地部分に流れ込んだのでしょう。
ダイアナ谷という名の、金星で一番低い場所でも、平地より2km低い程度です。
逆に、金星一番の高地は、結構な高さです。
マクスウェル山が11㎞の高さを誇ります。
金星表面の火山。
この火山は皆、なだらかな山々です。
楯状(たてじょう)火山と呼ばれるこの火山の形状は、粘度が低い(柔らかい)溶岩が作り上げました。
柔らかな溶岩が幾層にも重なり、緩やかな傾斜な山が出来るのです。
この楯状火山は、地球ではハワイによく見られ、日本にはほとんど見られません。
金星表面のクレーターは新しい
金星で起こった、5億年前までの大規模な火山活動。
その前の時代のクレーターは確認されていません。
金星表面のクレーターは、活発な火山活動による溶岩で塗り潰されたのです。
金星の浅い歴史のクレーター
そんな金星でも、歴史の浅いクレーターは存在します。
最近の金星にも、隕石はぶつかっていますからね。
それでもクレーターは比較的新しく、風化は見られません。
月や火星のような派手なクレーターではありませんが・・・。
金星最大のクレーターには、ミード・クレーターという名前が付いています。
そのサイズは、直径270kmに及びます。
金星表面のコロナとは?
金星の表面には、火山になり切れなかった台地が多くあります。
その台地はコロナと呼ばれています。
コロナは、フライパンを裏返したような円形です。
コロナ!それは金星のニキビ
コロナは、噴火していない火山と言って良いでしょう。
地中の奥深くから、マグマが上昇。
そのマグマの熱と圧力が金星の地表を押し上げました。
そうやって出来たコロナ。
それは、マグマが作り出したニキビです。
ちなみに、マグマが地表に出てくると溶岩と呼ばれます。