「木星って、内部はどうなっているのかな?」
木星の内部。
一番内部の中心核の部分の構造には、2つの説があります。
ここでは、その2つの説についてお話します。
それでは早速、木星の外側部分から順に、内部の中心核まで見ていきます。
- 木星の内部構造まで下りていく
- 木星内部の構造!1つ目の説は?
- 木星内部の構造!2つ目の説
- 木星と地球の密度
という流れです。
木星の内部!その構造には2つの説が
まず、木星を作っている主な物質は、水素とヘリウム。
この物質は、太陽と似ています。
そのため、「木星が今の80倍の大きさ(質量)だったら太陽になっていた」と言われています。
この木星を、表面から順に内部まで下りて構造を見ていきましょう。
木星の内部構造まで下りていく
巨大な惑星、木星。
木星の外側(表面)はガスでできています。
そのため、私たちに見えるのは木星の表面だけ。
木星の雲の部分です。
その雲は、アンモニアを中心とした物質でできています。
この雲の内部が、水素とヘリウムを中心とした構造になっています。
木星の雲の下(内部に)は上から順に
- 水素(ガス)+ヘリウムの層
- 水素(液体)の層
- 水素(金属)の層
といった構造です。
水素が色々な状態で層を作っています。
水素は押し固められると、金属的な状態にもなるんですね。
木星の一番内部、核の部分の構造には2つの説があります。
まず1つ目の説は「木星の核は岩石」というもの。
そして2つ目は「木星は核の部分もガス!」という説です。
木星内部の構造!1つ目の説は?
木星内部の構造、1つ目の説は核が岩石というものです。
この説が一番一般的です。
この説が主張する木星のでき方はコチラです。
太陽系の創世記に・・・。
- 太陽を周回するチリが集まって石に
- 石は微惑星(岩石)にまで成長
- 岩石が初期の木星の核になる
- 岩石の重力に周りのガスが引き寄せられる
- 木星が誕生!(巨大なガス惑星)
この説の場合の、木星の岩石。
その質量は、地球の10倍程度のようです。
木星内部の構造!2つ目の説
木星内部の構造、2つ目の説は核もガスだ!というもの。
この説では、チリではなくガスが集まって木星の中心核になった、と主張しています。
太陽系が形成された当時、木星の核となったのはガス。
このガスの重力が、周辺のガスをさらに引き寄せました。
徐々に、そして膨大に膨れ上がったガスは巨大な塊(かたまり)に。
それが現在の木星として太陽系に君臨している、という内部構造の説です。
木星と地球の密度
木星は、平均密度が低い惑星です。
上記2つの説、どちらが正しかった場合でも木星は、大半がガスで出来ている惑星だからです。
惑星の中では、木星は3番目に密度が低くなっています。
一番密度が低い惑星は土星。
木星の半分ちょっとしか密度がありません。
なんと、土星を水が入ったプールに入れるとプカプカと浮いてしまいます。
土星の輪が、まるで浮き輪のようです。
逆に一番密度が高い惑星は・・・。
我らが地球!
地球は、岩石の塊。
地球の密度は、木星の4倍を超えるのです。