「溶岩ドームとは・・・、どんなもの?」
「山?」
溶岩ドームについて、解説します。
溶岩円頂丘(えんちょうきゅう)や鐘状(しょうじょう)火山という別名を持つ、溶岩ドーム。
溶岩という名前の通り、溶岩ドームとは火山の種類を表す言葉です。
それでは、早速ですが・・・。
- 溶岩ドームの特徴!それは「ミニ火山」
- 溶岩ドームの例!昭和新山
- 溶岩ドームと「火砕流」の仕組み
といった話題を見ていきたいと思います。
溶岩ドームとは?特徴と例はコチラ
溶岩ドームとは、粘りの強い溶岩が作りだす火山のことです。
溶岩ドームの山頂からは溶岩が流れ出ないという特徴があります。
粘りの強い溶岩だからです。
そして、粘りの強い溶岩は山の形をドーム状にします。
また、溶岩ドームの形が釣鐘(つりがね)に似ているため、鐘状(しょうじょう)火山という別名を持っているのです。
溶岩ドームの特徴!それは「ミニ火山」
溶岩ドームの特徴は、他にもあります。
その特徴は、ミニサイズの火山です。
溶岩ドームは、小さな火山なのです。
さらに溶岩ドームの特徴で、他の火山の一部になるという事実も見逃せません。
溶岩ドームの例!昭和新山
実際に、他の火山の一部になっている例を紹介します。
それは、北海道の昭和新山。
この昭和新山は、有珠山(うすざん)の一部になっているのです。
有珠山の麓にある、昭和新山。
この山は、ごく最近に誕生しました。1944年のことです。
昭和新山は、有珠山裾野(すその)にある、溶岩ドームなのです。
溶岩ドームと「火砕流」の仕組み
溶岩ドームが作られるパターンは2つあります。
1つ目のパターンは、溶岩ドームが火山の外側で出来上がる場合。
そして2つ目のパターンは、溶岩ドームが火山の内側で出来上がる場合です。
火山の内側で出来上がった溶岩ドームは、厄介です。
その時、溶岩ドーム火砕流を発生させる恐れが高いからです。
もう少し、詳しくお話しします。
溶岩ドームと火砕流の仕組みは、一体どうやっているのでしょうか。
溶岩ドームが外側で作られた場合
「外側で作られる?」
火山の外側で溶岩ドームが作られる、というのは、火口から顔を出した溶岩がそのまま固まった場合です。
粘っこい溶岩が、出てきた場所で冷えて固まり、溶岩ドームとなるのです。
溶岩ドームが内側で作られた場合
「じゅあ、内側は?」
火山の内側で、溶岩ドームができる場合があります。
溶岩が火山の外側に顔を出さず、火山の内側で風船のように膨らんでいくのです。
内側で膨らんだ溶岩が、ドーム状の山の形を作るのです。
溶岩ドームが崩壊「火砕流」に
溶岩が山の内側で風船のように膨らんだ場合。
その溶岩が、火砕流になる可能性があります。
溶岩の風船が割れてしまうと・・・。
溶岩が火口から吹き出し、山の麓に向かって一気に流れ出すのです。
溶岩ドームが崩壊し、火砕流になってしまったのです。