「溶岩ドーム?」
「成層火山と楯状火山?」
「どんな風に違うのかな?」
溶岩ドームとは、成層火山とは、楯状火山とは。
それぞれの火山は、どんな
- でき方
- 山の形
の特徴を持つものなのか?
代表的な山を例として、サクサク解説します。
この3種類の火山の違いを見ていく時、ポイントとなる事があります。
それは、溶岩の粘り気の差です。
その差が、三者三様のでき方や山の形を生み出していたのです。
溶岩ドームと成層火山と楯状火山!でき方は?
溶岩ドームと成層火山と楯状火山。
これらの火山は、溶岩の粘り気が、明確に違います。
粘り気の強い順に並べると・・・。
- 溶岩ドーム(ネバネバ溶岩)
- 成層火山(普通)
- 楯状火山(サラサラ溶岩)
というランキングになります。
この粘り気の差が、それぞれの火山のでき方に、大きな影響を与えていました。
でき方を溶岩ドームから順に、見ていきましょう。
溶岩ドーム!でき方の特徴は?
粘り気の強い溶岩で作られる、溶岩ドーム。
地中の溶岩の塊が、地表や山頂にぽっこりと顔を出す。
それが、溶岩ドームのでき方です。
粘り気が強いため、溶岩が下に流れ出さないのです。
そんな溶岩ドームの例はコチラです。
山頂に、溶岩ドームがぽっこりと出てきている感じです。
この山は、新潟県の妙高山(みょうこうさん)です。
越後富士と呼ばれています。
山頂に溶岩ドームが現れていますね。
成層火山!でき方の特徴は?
今度は、成層火山のでき方です。
日本の火山の多くを占める、成層火山。
この火山は、溶岩と石が噴火で飛び出して形成されます。
始めは、飛び出した石で山の斜面がゴツゴツしています。
それが、時間と共に雨風でなだらかな傾斜になっていくのです。
成層火山の例を目で見てみましょう。
北海道の、羊蹄山(ようていざん)です。
山頂に向かう程に急斜面。
山のすそ野に向かうとなだらかな斜面ですね。
ちなみに、日本一の高さを誇る富士山も、成層火山になります。
楯状火山!でき方の特徴は?
最後は、楯状火山のでき方の特徴です。
楯状火山の溶岩は、サラサラと流れ出します。
粘り気のない溶岩では、急斜面は作れません。
平べったい形になるんですね。
こんな形です。
この山は、ハワイのマウナケア山です。
楯状火山の代表例で、本当に平べったいですね。
マウナケア山は、でき始めた頃は海の中でした。
海の中で流れ出した溶岩が積み重なり・・・。
ついに!
海面に姿を現し島になったのです。
まさに、島全体がマウナケア山。
ちなみに、日本には楯状火山は、ほぼ有りません。