「タンカンって、どんな果物?」
「ふ~ん、みかんに似てるんだね。」
まん丸に近いような形の、たんかん。
この、みかんに似ているたんかんはポンカンとネーブルオレンジが両親になっている、と言われています。
交配された土地は、中国の広東省。
日本入ってきたのは明治時代です。
台湾を経由して、日本にもたらされたのです。
そして、日本での生産が開始されたのは、昭和になった頃です。
それでは、このたんかんとみかんの違いを、
- 栄養
- 大きさ
- 表面
という点で、サクサク見ていきましょう。
終盤では、たんかんの生産地を、日本と世界でチェックしてみます。
「たんかん」と「みかん」の違いをチェック
たんかんとみかんの違いをチェックしてみます。
まずは、栄養面です。
たんかんとみかんの違い!栄養は?
たんかんを食べると、「甘いなぁ~。」という印象が、あります。
たんかんは、その甘さに加え、酸味も少なめな果物です。
柑橘類の中でも、甘い部類に入るんですね。
たんかんには、ビタミンCが豊富に含まれます。
みかんと比べると、2倍くらいのビタミンCが入っているのです。
1日1個のたんかんで、その日に必要なビタミンCが補充できます。
さらにたんかんには、クエン酸も豊富。
たんかんは、疲労回復の手助けもしてくれるのです。
たんかんとみかんの違い!大きさは?
たんかんとみかん、大きさは、たんかんがちょっと大きめです。
たんかんの大きさは、1つ150g程度で販売されています。
これは、みかんのLサイズに相当する大きさです。
みかんの大きさは、Sで80g、Mで120g、Lで150g、2Lで180gという重さです。
とは言っても、たんかんの産地では、大きさは結構まちまちです。
粒が大きいものも珍しくない様です。一番販売に適したサイズが、150gなのでしょう。
たんかんとみかんの違い!表面の様子は?
たんかんとみかんの違い、表面はどんな感じなのでしょうか。
まず、たんかんを目にして思うのは、ゴツゴツしているという表面の印象です。
たんかんの両親の片方に、ポンカンがいます。
そのため、ポンカンの表面のゴツゴツやボコボコした状態を受け継いでいるのです。
たんかんの表面には、斑点があります。
それはたんかんの、果実が枝に擦られる事が多いからです。
たんかんは、台風の多い土地で生産されているんですよ。
風に吹かれ、木の枝に擦れた果実には、黒い斑点やスリ傷といったものが付いていきます。
そんな外見とは違い、中身はとってもジューシー!
味には全然問題がない、外見なのです。
「たんかん」の生産地
「台風の多い土地って、どの辺りかな?」
たんかんは、台風の多い土地で育つとお話しました。
その生産地は一体・・・。
日本の生産地
日本でたんかんを生産しているのは、ダントツの割合で鹿児島県です。
国内生産で9割に迫る勢いです。
続く2位は、10%程度の沖縄県。
さらに、わずかに生産している宮崎県が3位となっています。
鹿児島県の屋久島。
たんかんの生産が盛んな土地です。
その屋久島では、無人の売り場で1袋100円、というのが珍しくない様です。
さらに南に250kmの奄美でも、南国の力強い太陽を浴びたたんかんが。
みずみずしい甘さの南国フルーツですね。
台湾が世界のメイン産地!
たんかんの世界的産地は台湾です。
なんと、台湾のたんかん生産量は、日本の約10倍にも!
たんかんの収穫期は、1月からスタート。
2月中旬~3月には収穫の最盛期を迎えます。